物流現場での1m × 1mのパレットにおける効率的なパレッタイズ(積み付け)の方法について説明します。

パレッタイズの基本
- 安定性
- 荷崩れを防ぐために反対違い(レンガ積み)や積み込みブロックを活用する。
- 重い荷物を下、軽い荷物を上に配置。
- 作業効率の向上
- 積みやすく、崩れにくい配置を考慮する。
- フォークリフトやハンドリフトで扱いやすいように荷物の重心を均等にする。
- スペースの最適化
- パレットサイズに合わせて無駄なく配置することで、積載効率を向上。
- 隙間を少なくし、安定性を向上させます。
代表的なパレッタイズの方法
①ブロック積み(直積み)棒積みとも言います
特徴
✅各段の荷物を一直線に積み上げる方法
✅簡単で積み込み作業が早い
✅荷物の形がしっかりしている場合に適している
❌積み上げた段が集まっているため、荷崩れしやすい
❌ラップフィルムなどの固定が必要
②レンガ積み(往復積み)
特徴:
✅間の境目がズレる為、安定性が向上
✅ 荷崩れしにくい
❌ 上にいくほど積み重ねの位置が不均一になりやすい
❌ 形状がバラバラの荷物には向かない
③クロス積み(クロス積み)
特徴:
✅縦・横双方向で、強度と安定性を向上
✅ フォークリフトでの取り扱いがしやすい
❌とりあえずの形によっては効率的に積みにくい
❌ ある程度の均一な形状の荷物が必要
④ ピラミッド積み
特徴:
✅上部をすぼことで荷崩れを防ぐ
✅不安定な荷物(円筒形・袋物)に適している
❌ スペースの無駄が多く積載効率が下がる
物流現場での最適な積み方
- 箱型の荷物→「ブロック積み」または「レンガ積み」が適用可能
- 重量がバラバラの荷物 →「橋渡し」で強度を確保
- 袋物・不安定な荷物 →「ピラミッド積み」で壊れる
+αで安定性を高める方法
- シュリンクフィルムで固定
- PPバンドの使用
- 滑り止めシートを敷く
まとめ

積み方 | 安定性 | 作業効率 | 適用例 |
---|---|---|---|
ブロック積み | △崩れやすい | ◎ 速い | 同じサイズの箱 |
レンガ積み | ○ 安定 | ○ 標準 | 段ボール箱全般 |
交差積み | ◎ 強度あり | △ 少し手間 | 重量物・フォークリフト対応 |
ピラミッド積み | ◎崩れにくい | △ 積載効率が低い | 袋物・不安定な荷物 |
株式会社Gronでは、パレット単位での積み付け作業の効率化、搬送時の安全性向上、そして在庫管理の改善を実現し、ひいてはコスト削減と顧客満足度向上に貢献します。 株式会社Gronは、お客様の物流現場に合わせた最適なソリューションを提供することで、安全で効率的な物流システムの構築を支援いたします。 まずはお気軽にご相談ください。
2025年人材不足の理由にもつながる多品種小ロット
多多品種小ロット生産のデメリットは、物流、製造、販売の各段階で異なる側面が現れます。
物流におけるデメリット
- 輸送コストの上昇
少量ずつ、多様な製品を輸送する必要があるため、輸送コストが割高になりがちです。特に、トラック輸送などでは、車両の満載率が低くなり、輸送効率が低下します。小口配送が増えることで、配送の手配や管理の手間も増えます。 - 在庫管理コストの上昇
多様な製品を少量ずつ在庫するため、保管場所の確保、在庫管理システムの構築・維持、棚卸し作業など、在庫管理コストが大きくなります。場所を取ることによる倉庫スペースの不足も問題になります。また、個々の製品の在庫状況を常に把握する必要があり、管理の手間が増加します。 - 配送ルートの最適化が困難
多様な配送先への少量配送は、配送ルートの最適化が難しく、配送時間の延長や燃料消費量の増加につながることがあります。 - 破損・紛失リスクの増加
多品種小ロットでは、取り扱い回数が多くなるため、輸送中の破損や紛失のリスクが増加します。 - 人手不足による配送遅延
近年深刻化している人手不足は、物流業界にも大きな影響を与えています。ドライバー不足や倉庫作業員の不足は、配送遅延やサービス品質の低下につながり、多品種小ロット生産における物流の複雑さをさらに悪化させます。
製造におけるデメリット
- 段取り替えコストの増加
生産ラインの頻繁な変更(段取り替え)は、時間とコストを要します。機械の調整、治具の交換、作業手順の変更など、非効率な作業が発生します。 - 生産リードタイムの延長
段取り替え時間や、小ロット生産による工程待ち時間の増加により、生産リードタイム(受注から納品までの時間)が長くなります。 - 単位当たりの製造コストの上昇
固定費(人件費、設備投資費など)を少ない生産量で負担するため、単位当たりの製造コストが高くなります。規模の経済効果が得られにくいことが原因です。 - 品質管理の難易度上昇
多様な製品を製造するため、品質管理が複雑になり、工程管理の徹底や、検査体制の充実が求められます。不良品発生時の原因特定も困難になる可能性があります。 - 廃棄物増加の可能性
段取り替えによる材料ロスや、少量生産による不良品発生率増加などにより、廃棄物が増加する可能性があります。 - 人手不足による生産遅延: 熟練工の不足や、複雑な作業への対応に課題を抱える人材不足は、生産工程の遅延や品質管理の維持を困難にしています。
販売におけるデメリット
- 販売管理コストの上昇
多品種を扱うため、販売管理システムの構築・維持、在庫管理、顧客対応などにコストがかかります。製品ごとの販売状況を把握し、適切な在庫レベルを維持する必要があります。 - マーケティングコストの上昇
各製品に対するマーケティング戦略を個別に立案・実行する必要があり、マーケティングコストが増加します。 - 在庫リスク
需要予測が難しい場合、在庫不足や在庫過剰のリスクが高まります。在庫不足は売上機会の損失につながり、在庫過剰は資金の無駄遣いとなります。 - 価格競争力の低下
単位当たりの製造コストや物流コストが高いため、価格競争力が低下する可能性があります。ニッチな市場を狙うか、付加価値を高める戦略が必要になります。 - 顧客対応の複雑化
多様な製品に関する顧客からの問い合わせに対応する必要があります。
これらのデメリットを克服するためには、適切な生産計画、効率的な在庫管理、高度な情報システム、そして柔軟なサプライチェーンの構築が不可欠です。また、顧客ニーズを的確に捉え、付加価値の高い製品を提供する戦略も重要となります。 特に、人手不足という深刻な問題に対しては、業務効率化と省人化を推進することが必須です。
株式会社Gronの業務改善サービス
上記のような多品種小ロット生産における課題を解決するために、物流技術管理士の専門知識と経験に基づいたサポートを提供します。
株式会社Gronのサービスは、以下の3つの柱から構成されます。
- 物流最適化コンサルティング
現状の物流プロセスを詳細に分析し、輸送コスト削減、在庫最適化、配送ルート改善のための具体的な提案を行います。 特に、人手不足への対策として、自動化・省人化技術の導入可能性についても検討します。 - システム導入支援
倉庫管理システム(WMS)や輸送管理システム(TMS)などの導入支援を行い、情報共有の効率化と業務の見える化を実現します。 これにより、人為的なミスを減らし、作業効率を向上させます。 - 人材育成・教育
物流技術管理士による研修を実施し、作業員のスキル向上を支援します。安全な作業手順や効率的な作業方法を習得することで、生産性と安全性を高めます。
株式会社Gronは、物流技術管理士の専門性を活かし、お客様の多品種小ロット生産における物流課題を解決し、持続可能な成長を支援します。